黒板の前で、ツイードのジャケットと青い首輪の丸眼鏡の黒猫クロさんが、右手に指し棒を持って先生として立っている。左上に黄色い枠で「Claude Code入門 第3回」、その下に白い文字で「CLAUDE.mdの作り方 最初の仕事を始める手順」、その下に「フォルダを作って、紙を1枚置くところから」、左下に「AIよくばり日記」と書かれている

CLAUDE.mdの作り方|Claude Codeで最初の仕事を始める手順

AIの始め方

非ITのClaude Code入門第3回

目次
  1. 1. この記事でわかること
  2. 2. プロジェクトは、フォルダ1つです
  3. 3. そのフォルダで、Claude Codeを開きます
  4. 4. なぜ、最初にCLAUDE.mdなのか
  5. 5. 作り方は2つあります。どちらでもいいです
  6. 6. 何を書くか。4つで足ります
  7. 7. 仕事を1つ頼んでみます
  8. 8. 直してもらったあとに、もう一言足します
  9. 9. 新しい会話で、同じことを頼んでみます
  10. 10. 増えてきたら、別の紙へ移します
  11. 11. 次にやること

1. この記事でわかること

Claude Code(クロードコード)を入れて、頼みごとを1つ2つ試したあと、次に出てくるのが「じゃあ、自分の仕事で使ってみよう」です。この記事は、そこから先の手順です。フォルダを1つ作って、CLAUDE.md(クロード・エムディー)という紙を1枚置くところから始めます。

書いているのは48歳、土木一筋30年、IT経験ゼロの会社員で、教えてくれたのはAIの相棒・クロさん(中身はClaude)です。仕様は2026年8月9日と8月10日に公式ドキュメントと突き合わせて確かめました。公式は英語なので、引用の訳はクロさんに頼んだものです。この手の情報は数週間で変わるので、日付とセットで読んでください。

まだ入れていない人は第1回(入れて、動かすまで)から、許可やモデルの設定が気になる人は第2回(操作の基本)からどうぞ。第2回の最後に「次に別の用事を頼みたくなったら、新しいセッションを開いてみてください」という宿題を出しました。あれは9節で使います。

2. プロジェクトは、フォルダ1つです

「プロジェクト」と言われると身構えますが、Claude Codeでいうプロジェクトは、フォルダ1つのことです。1つの仕事に、フォルダを1つ。それだけです。

会社で言えば、1つの職場です。その仕事の書類も道具も、その職場に置いておきます。Claude Codeは、任された職場にあるものを見て働きます。よその職場の書類を勝手に書き換えることはありません。職場が違えば、決まりごとも別になります。だからCLAUDE.mdも、フォルダごとに置きます。

「1つの仕事に、1つの職場」という図。副題に「Claude Codeでいうプロジェクトは、フォルダ1つのことです」。上の黄色い枠は「いま任された職場 = そのフォルダ」で、上に「この職場」と書かれた黄色い見出しの付いた枠があり、中に開いたドア、木のテーブル、ノートパソコン、重ねた書類が横一列に描かれている。その下に「その仕事の書類も道具も、この職場に置いておきます」、黄色い帯に「Claude Codeは、任された職場にあるものを見て働きます」。下の枠は灰色の帯で「よその職場 = 別のフォルダ」となっていて、上とまったく同じ4つが灰色に色を落として描かれ、「よその職場の書類を勝手に書き換えることはありません」と書かれている。いちばん下に「職場が違えば、決まりごとも別になります。だからCLAUDE.mdも、フォルダごとに置きます」

実物で言うと、Claude Codeが仕事で書き換えるのは、開いたフォルダの中と、その下にあるものです。第2回で「編集を受け入れる」にすると作業フォルダの中は聞かれなくなる、と書きました。あの作業フォルダが、これです。

だから、始めるときの最初の作業は、フォルダを1つ作ることになります。

  1. フォルダを1つ作ります

    デスクトップでも、ドキュメントの中でもかまいません。何もないところを右クリックして、「新規作成」→「フォルダー」を選びます。

  2. 名前を付けます

    その仕事の名前で大丈夫です。日本語で問題ありません。僕のブログ用のフォルダも、日本語の名前のまま使っています。

  3. 中身は空のままにしておきます

3. そのフォルダで、Claude Codeを開きます

「フォルダを作って、そこで開きます」という図。副題は「どのフォルダを開いているかが、そのまま作業の単位になります」。3つの枠が下向きの矢印で縦につながっている。1つ目「フォルダを1つ作る——デスクトップでも、ドキュメントの中でもかまいません。名前は日本語で大丈夫です。中身は空のまま」の下に黄色いフォルダの絵。2つ目「そのフォルダで Claude Code を開く——VSCodeなら「ファイル」→「フォルダーを開く」。デスクトップアプリなら、作業するフォルダを選んで開きます」。3つ目は黄色い枠で「入力欄が出ます。ここまでが下ごしらえ」とあり、中に文字カーソルの付いた入力欄が描かれ「ふつうの日本語を打つところ」と書かれている。いちばん下に「VSCodeで「制限モードは、安全なコード参照のためのものです。」というバーが出たら、「管理」→青い「信頼する」。信頼するまでClaude Codeのアイコンは出てきません」

作ったフォルダを、Claude Codeに開いてもらいます。ここから先は、使っている画面によって少しだけ違います。

VSCodeの場合は、第1回でやった操作と同じです。

  1. 左上の「ファイル」→「フォルダーを開く」を押します

  2. いま作ったフォルダを選んで、「フォルダーの選択」を押します

  3. 上に「制限モードは、安全なコード参照のためのものです。」から始まる細いバーが出たら、その右の「管理」を押します

    信頼するまでは、左のバーにClaude Codeのアイコンが出てきません。壊れてはいません。画面つきの説明は第1回にあります。

  4. 「制限モードになっています」という画面が出るので、青い「信頼する」を押します

  5. 左のバーのClaude Codeのアイコンを押すと、入力欄が開きます

デスクトップアプリの場合は、作業するフォルダを選んで開きます。僕がふだん使っているのはこちらで、ブログのフォルダを開いて作業しています。第2回に書いたとおり、デスクトップアプリは選んだモードをフォルダごとに覚えます。どのフォルダを開いているかが、そのまま作業の単位になります。

ここまでできていれば、いま作ったフォルダを開いた状態で、Claude Codeの入力欄が出ています。

4. なぜ、最初にCLAUDE.mdなのか

ここで先に、紙を1枚作ります。理由は、会話の仕組みにあります。

Claude Codeとの会話は、新しく開くたびにまっさらです。前の会話で口頭で決めたことは、次の会話には引き継がれません。会話を開くたびに、新しい人が着任してくるようなものです。前の人に口で伝えたことは、次に着任した人には残っていません。でも、その職場の就業規則だけは、誰が着任しても目を通します。

それがCLAUDE.mdです。この職場の就業規則にあたります。作業フォルダの中に置いておくと、会話を始めるたびに、こちらが何か打つ前から全文が読まれます(How Claude remembers your project)。新しく入った人が、仕事を始める前に就業規則へ目を通すのと同じです。違うのは、ここでは会話のたびに人が入れ替わることで、そのたびに読み直されます。

「Claude Code が動く順番」という図。副題は「会話のたびに、新しい人が着任します。着任した人は、必ず就業規則に目を通します」。4つの枠が下向きの矢印で縦につながっている。1つ目は、何も持たずにまっすぐ座っている丸眼鏡の黒猫クロさんの絵と「1. 会話を開く=新しい人が着任する——中身はまっさら。前の人に口で伝えたことは、残っていません」。次の矢印には「こちらが何か打つ前に」という言葉が添えてある。2つ目は黄色い枠で、開いた冊子を両方の前足で持っているクロさんの絵と「2. CLAUDE.md を全文読む——この職場の就業規則にあたる1枚。会話を始めるたびに、いちばん最初に読まれます」。3つ目は指差しをしている2頭身のボスの絵と「3. ここで仕事を頼む——ふつうの日本語で1つ頼みます」。4つ目は黄色い枠で、ノートパソコンの横に座るクロさんの絵と「4. 決まりを読んだ状態で動く——呼び名も、やってほしくないことも、毎回打たなくて済みます」。いちばん下に「会話の中で口で言ったことは、その会話が終われば消えます。就業規則に書いたことだけが、次に着任した人にも残ります」

クロさん

だから、毎回同じ前置きを打ち直さなくてよくなります。「うちのルールはこうで、呼び名はこうで」と会話のたびに説明する必要がありません。裏を返すと、書いた分だけ毎回、場所を取ります。書けば書くほど守られる、というものでもないので、そこは10節で話します。

5. 作り方は2つあります。どちらでもいいです

CLAUDE.mdは、自分で1行も書かなくても作れます。道は2つあります。

/initと打つ——第2回の最後に「次回の主役なので、名前だけ覚えておいてください」と書いた命令が、これです。

クロさん

入力欄に/initと打つと、フォルダの中身を見て、叩き台を作ります。すでにCLAUDE.mdがある場合は、上書きせずに直す案を出す作りになっています(How Claude remembers your project)。あとから打ち直しても、書いたものが消えることはありません。

② ふつうの日本語で「CLAUDE.mdを作って」と頼む

僕が作ったときは、こちらでした。入力欄に、たとえば「このフォルダにCLAUDE.mdを作って」と日本語で打ちます。それだけで1枚できます。打ち方に決まった言い方はなく、話し言葉のままで通ります。以来、このファイルを自分で開くことは、ほとんどありません。

「作り方は2つ。どちらでもいいです」という図。副題は「CLAUDE.mdは、自分で1行も書かなくても作れます」。1つ目の枠は「1 「スラッシュ イニット」と打つ」で、入力欄の絵の中に /init と書かれ、「フォルダの中身を見て、叩き台を作ってくれます。すでにCLAUDE.mdがある場合は、上書きせずに直す案を出します」、灰色の帯に「公式に書いてある道」。2つ目は黄色い枠で「2 ふつうの日本語で頼む」、入力欄の絵の中に「このフォルダに CLAUDE.md を作って」と書かれ、「これは打ち方の一例です。決まった言い方はありません。話し言葉のままで通ります」、黄色い帯に「僕が使ったのはこちら」。いちばん下に「どちらでも、同じ名前のファイルが同じ場所にできます。中身はあとからいくらでも足せるので、最初から立派なものを作ろうとしなくて大丈夫です」

6. 何を書くか。4つで足ります

紙ができたら、次は中身です。何でも書ける分、ここで迷います。僕の場合は、この4つに落ち着きました。

何を 書く中身
① このプロジェクトは何か このフォルダで何を作っているか。1〜2行
② 呼び名・言葉づかい AIの呼び名、自分の呼ばれ方、文章の調子
③ やってほしくないこと 「これはしないで」を名指しで
④ 出来上がりの置き場所 できたものを、どこに、どんな名前で置くか

「書くのは4つで足ります」という図。副題は「白い枠の中は、僕のブログ本体のCLAUDE.mdから引いた実物です」。黄色い枠が1枚の紙に見立ててあり、いちばん上に「CLAUDE.md」、その下に小さく「=この職場の就業規則」。中に番号つきで4つ並ぶ。1「このプロジェクトは何か——このフォルダで何を作っているか。1〜2行」、2「呼び名・言葉づかい」の下の白い枠に「AIの相棒の呼び名=クロさん(ダイエットの「ミルさん」とは別。混同しない)。」、3「やってほしくないこと」の下の白い枠に「実名・地名・社名を書かない。ハンドルネーム「ジンとニックのボス」。人生ネタの地名はぼかす。」、4「出来上がりの置き場所——できたものをどのフォルダに置くか。ファイル名がそのままURLになること」。いちばん下に「全部そろえなくても始められます。最初は3の「やってほしくないこと」を1つ書くだけでも、その1行は毎回読まれます」

手本として、僕の実物を少しだけ出します。ブログ本体のフォルダに置いてあるCLAUDE.mdは、全部で37行です。特別なことは書いていません。

②の呼び名のところには、こう書いてあります。

AIの相棒の呼び名=クロさん(ダイエットの「ミルさん」とは別。混同しない)。

③のやってほしくないことは、これです。

実名・地名・社名を書かない。ハンドルネーム「ジンとニックのボス」。人生ネタの地名はぼかす。

④の置き場所には、記事を置くフォルダの名前と、ファイル名がそのままURLになることが書いてあります。ここだけは細かい決まりが並ぶので、そのままは引きません。

①は、いちばん上の見出しと、その下の1行だけです。このフォルダがブログの本体であること、記事を書くときの決まりは別のフォルダにあること、が書いてあります。

見てのとおり、書き方にコツは要りませんでした。「実名は書かない」と、思っていることをそのまま日本語で書いてあります。

打ち込むのも、ファイルを開かずに済みます。「CLAUDE.mdに、これを足しておいて。記事に実名は書かない」——こう頼めば、書き足してもらえます。

7. 仕事を1つ頼んでみます

紙ができたところで、仕事を頼みます。頼み方は第1回と同じで、入力欄にふつうの日本語を打つだけです。ここは何も変わりません。

変わるのは、毎回書かなくてよくなるほうです。僕は記事を頼むとき、AIの呼び名も、実名を書かない決まりも、記事の置き場所も打ちません。CLAUDE.mdに書いてあるので、「記事を書いて」だけで通ります。

  1. いつもどおり、日本語で1つ頼みます

  2. 出来上がったものを見ます

  3. 6節で書いた決まりのとおりになっているか、見ます

ここで違いが出ても、ファイルを開いて書き足す必要はありません。

8. 直してもらったあとに、もう一言足します

出来上がったものを見て、違うところがあれば、その場で直してもらいます。「ここはこう直して」で通ります。ここまでは、ふつうのやりとりです。僕はそのあとに、もう一言足します。「今後は、こうならないようにして」と頼みます。言い方はそのときどきで、「これ、決まりにしておいて」と言うこともあります。頼んでいる中身は同じです。

似ていますが、この2つは残り方が違います。「ここはこう直して」は、いま出てきたものへの直しなので、会話が終われば消えます。「今後はこうならないように」のほうは、次からの決まりになります。こう頼むと、クロさんがCLAUDE.mdを開いて1行書き足します。就業規則に、条文が1つ増えるかたちです。次の会話からは、その1行も最初に読まれます。

「その場の直しと、次からの決まり」という図。副題は「似ていますが、残り方が違います。分かれ目は、もう一言足すかどうかだけです」。5つの枠が下向きの矢印で縦につながっている。1つ目はノートパソコンを操作している2頭身のボスの絵と「出来上がったものを見る——頼んだとおりになっているか、目を通します」。2つ目は色を落とした灰色の枠で、指差しをしているボスの絵と「その場で直してもらう」、帯に「「ここはこう直して」」、その下に「この直しは、会話が終われば消えます」。次の矢印には黒い帯で「ここから、次の会話にも残ります」。3つ目は黄色い枠で、ひらめいた顔のボスの絵と「もう一言、足す」、黄色い帯に「「今後は、こうならないようにして」」。4つ目も黄色い枠で、ペンを前足で持って紙に書き足している黒猫クロさんの絵と「クロさん——CLAUDE.mdを開いて、書き足してくれます」。5つ目は黄色い枠で、表紙に「就業規則」と書かれた紙の絵(いちばん下の線だけ黄色)と「条文が1つ増える——次の会話からは、この行も最初に読まれます」。いちばん下に「決まりをまとめて考える時間を取ったことは、ほとんどありません。ふだんの直しのついでに、一言足すだけです」

公式にも、Claudeに「これをCLAUDE.mdに足しておいて」と頼めばいい、と書いてあります(How Claude remembers your project)。頼まれた側がファイルを開いて、書き足してくれます。

僕は、自分のCLAUDE.mdをほとんど開いていません。違うものが出てくるたびに口でそう言うだけで、あとはクロさんが書き足してくれます。ファイルを自分で編集できないと始められない、という話ではありませんでした。

クロさん

足すきっかけの目安も公式にあります。同じ間違いが2回出たら、CLAUDE.mdに足す、という分け方です(Extend Claude Code)。

この足し方で、紙は少しずつ育ちます。決まりをまとめて考える時間を取ったことは、ほとんどありません。ふだんの直しのついでに一言足すだけなので、CLAUDE.mdを作るのは、そんなに難しい作業ではありませんでした。5節で「最初から立派なものを作らなくていい」と書いたのも、この順番で間に合うからです。

9. 新しい会話で、同じことを頼んでみます

紙に書いた決まりが本当に守られるかどうかは、説明を読んでも分かりません。自分の画面で確かめられます。第2回の最後に出した宿題を、ここで使います。

  1. いまの会話を閉じて、新しい会話を開きます

    デスクトップアプリなら左の「+ 新規」かCtrl+N、ターミナルなら/clearです。

  2. 7節と同じ仕事を、もう一度頼みます

  3. 8節で足した決まりが、守られているか見ます

「決まりが守られるかは、自分の画面で確かめられます」という図。副題は「説明を読んでも分かりません。1回やってみるのが早いです」。3つの枠が下向きの矢印で縦につながっている。1「いまの会話を閉じて、新しい会話を開く——デスクトップアプリなら左の「+ 新規」かCtrl+N、ターミナルなら/clear」、2「さっきと同じ仕事を、もう一度頼む——新しい会話は、前の会話でのやりとりを引き継いでいません」、3は黄色い枠で「足した決まりが守られているか見る——守られていたら、紙が読まれています」。その下の黒い帯に「決まりを伝えているのは会話ではなく、置いてある就業規則のほうです」。いちばん下に「読み込まれたかどうかは /context でも見られます。その中の「Memory files」という行が、CLAUDE.mdなどの読み込み分です」

新しい会話は、前の会話でのやりとりを引き継いでいません。それでも決まりが守られていたら、その決まりを伝えているのは会話ではなく、置いてある就業規則のほうです。4節に書いた「誰が着任しても目を通す1枚」が、これにあたります。

クロさん

読み込まれたかどうかは、/contextでも見られます。打つと、いま何がどれだけ場所を取っているかが出ます(Commands)。その中の「Memory files」という行が、CLAUDE.mdなどの読み込み分です。第2回に載せた表にも、その行が出ています。

10. 増えてきたら、別の紙へ移します

続けていると、CLAUDE.mdは増えます。決まりを足すたびに伸びるので、そうなります。公式の目安は、1つのファイルにつき200行以下です。原文には、長いファイルは文脈を食って、守られにくくなる、と書いてあります(How Claude remembers your project)。

就業規則も、条文を足しつづければ分厚くなります。公式には、そのファイルを触ったときだけ読まれる形に分ける方法と、毎回は要らない中身を落とす方法が、並べて書いてあります。「削れ」とは書いていません。移し先として挙がっているのは、スキルと.claude/rules/です。

「毎回読まれるものと、呼んだときだけ出てくるもの」という図。副題は「どちらも決まりを書いておく場所ですが、読まれ方が違います」。上の黄色い枠は、表紙が無地の薄い冊子の絵と「CLAUDE.md =この職場の就業規則」。その下に3行で「いつ読まれる=毎回・自動で全文」「名前で呼べる=できない」「向いているもの=「いつも〜する」「絶対に〜するな」」。2つの枠の間に「— 分かれ目はここ —」。下の白い枠は、書類ファイルが並んだ棚から1冊だけ手前に引き出されている絵と「スキル =作業ごとの決まり」。その下に「いつ読まれる=使うときだけ」「名前で呼べる=できる(/名前)」「向いているもの=ときどき見る資料と、呼び出して使う手順」。いちばん下に「就業規則は毎回読まれるかわりに、名前で呼び出すことはできません。作業ごとの決まりは、呼んだときだけ出てきます」

このうちスキルは、その作業のときだけ出してくる決まりだと思ってください。中には、やり方の手順と、出来栄えの基準の両方が入ります。就業規則が「この職場では、いつもこうする」なら、こちらは「この作業は、こうやって、ここまで仕上げる」のほうです。

CLAUDE.md スキル
いつ読まれるか 毎回・自動で全文 使うときだけ
名前で呼び出せるか できない できる(/名前)
向いているもの 「いつも〜する」「絶対に〜するな」 ときどき見る資料と、呼び出して使う手順

公式にも、この分け方が書いてあります(訳はクロさんに頼んだものです)。

CLAUDE.mdに入れるのは、Claudeが常に知っておくべきこと——コードの書き方の決まり、組み立てに使う命令、プロジェクトの形、「絶対に〜するな」。スキルに入れるのは、ときどき要る参照資料(APIの説明、書き方の基準)か、/名前で呼び出す手順(deploy、review、release)。

(Extend Claude Code)

僕はブログの仕事用に、フォルダをもう1つ持っていて、そちらの決まりはかなり増えました。記事を公開する手順、図解を作る手順といった細かい部分は、別のファイルへ移してあります。数えてもらったら、名前で呼び出して使う形のものが12個ありました。

スキルの作り方と、CLAUDE.mdとの細かい使い分けは、それだけでひとつ分になるので、別の回で扱います。ここでは、毎回読まれるものと、呼んだときだけ出てくるものがある、というところまでにしておきます。

もう1つ、公式には、CLAUDE.mdに書いた指示は「お願いであって、保証ではない」ともあります(Extend Claude Code)。書けば必ずそのとおりになる、というものではないそうです。

11. 次にやること

次回(第4回)は、パソコンの中のどこにフォルダを作るか、仕事が増えてきたらどう分けるか、そして会話の分け方の話です。


この記事の出典(2026年8月9日・10日に確認)