ブログの画面が映ったノートパソコンの前で、両手を広げて驚いた顔をしているボスと、隣に座る丸メガネの黒猫クロさん。「お昼休みの思いつきで、ブログを作り始めた——土台を組んで、記事より先に規約を3枚」

第2話(前編): 「ドメインって何?」の48歳が、ブログの土台を組むまで

AIの始め方
目次
  1. 事の発端
  2. 一番のハードルは、じつは文章そのものでした
  3. 相棒の「クロさん」を紹介します
  4. フォルダを2つに分けるところから
  5. 記事より先に、規約のページ?
  6. 前編はここまで

その日の朝、目が覚めたときには、夜に自分のブログを公開することになるとは、まったく思っていませんでした。

始まりは、お昼休みです。いつものようにYouTubeを眺めていて、ふと「ブログ、やってみてもいいのかな」と思っただけでした。

きっかけと呼べるものは、本当にそれくらいです。その思いつきが、日付が変わる前には ai-yokubari.com という自分のドメインのサイトになっていました。

朝の時点では、ブログの名前どころか、作るという考えすらなかったのに、です。

お昼休みにYouTubeを見ていて思いつき、作業場所を2つに分け、ブログの土台を組み、記事より先に固定ページを3枚作り、ドメインとDNSでパンクして、深夜に公開するまでの1日の流れ図

事の発端

前回、18万円のMacBookをやめてLenovoを買った話を書きました。ではパソコンが届いて真っ先にブログを作ったのかというと、そうではありません。

実際に最初に手をつけたのは、競馬の分析と、FC26(サッカーゲーム)のトレードのためのシステム作りでした。ブログは、そのあたりをさんざんいじり倒した後、ようやく始めたものです。

この寄り道の話は、また別の機会にちゃんと書きます。(追記: 第3話がゲームのトレード、第4話が競馬です)

パソコンが届いて最初にやったことを並べた図。見出しは「真っ先にブログを作ったのかというと、そうではありません」。実際に最初に手をつけたのは、その1が競馬の分析(この話は第4話に書きました)、その2がFC26(サッカーゲーム)のトレードのためのシステム作り(この話は第3話に書きました)。下にノートパソコンに向かうボスと、ブログはそのあたりをさんざんいじり倒した後、ようやく始めたものです、と書かれている

では、なぜ最終的にブログにたどり着いたのか。理由は二つあって、どちらもかっこよくはありません。

一つは、熱の置き場所が欲しかったこと。Claude Codeを触っているうちに面白くて、つい誰かに話したくなります。ただ、会社で話しても反応は薄い。

奥さんは、話の中身はようわからないなりに、僕があんまり楽しそうに喋るものだから「まあ聞いといたるか」という顔で付き合ってくれます。

ありがたいのですが、それでもやっぱり、この面白さが分かる人に話したい。だったら、その置き場所を自分で作ればいい。そう思っただけです。

もう一つは、もっと下世話な話で、これが少しでもお小遣いにつながればいいな、という下心です。ブログの名前が「よくばり日記」なくらいなので、そこは隠しません。

今のところ1円にもなっていないし、なる保証もありませんが、続けていればいつか、という淡い期待だけは持っています。

ブログにたどり着いた理由を2つ並べた図。理由1は「熱の置き場所が欲しかった」——面白くてつい誰かに話したくなるのに会社で話しても反応は薄いので、置き場所を自分で作ればいいと思った。理由2は「お小遣いになればいいな」——もっと下世話な下心で、ブログの名前が「よくばり日記」なくらいなので隠さない。下に半笑いの奥さんと、中身はようわからないなりに「まあ聞いといたるか」という顔で付き合ってくれる、という説明

一番のハードルは、じつは文章そのものでした

それに、僕にとってブログの一番のハードルは、じつは文章そのものでした。工業高校の土木科を出て、勉強らしい勉強はしてこなかったし、仕事でも、きちんとした文章を書く機会はほとんどないまま来ました。

だから昔から「ブログでもやってみたいな」と思うことはあっても、「どうせ自分にはまともな文章が書けないから」で、いつも終わっていた気がします。

それが、今回は違いました。頭の中にある「言いたいこと」さえ渡せば、AIがそれなりの文章に整えてくれる。文章が苦手な僕でもブログをやれると思えたのは、AIが当たり前に使える、この時代になったからです。

逆に言えば、少し前だったら、たぶんまた諦めていました。

正直に言うと、今こうして読んでもらっているこの文章も、僕が一人で書いたものではありません。大枠をAIが書いて、そこに僕が「そこは違う」「こんな言い方はしない」と口を出して、少しずつ自分の言葉に近づけていく。

そうやってできたものです。この“AIとどうやって文章を作っているのか”という舞台裏は、それだけで一本になりそうなので、また別の回でちゃんと書きます。

文章というハードルの前後を比べた図。これまでは困った顔で「どうせ自分にはまともな文章が書けない」——昔から「ブログでもやってみたいな」と思うことはあっても、いつもここで終わっていた。いまはパソコンに向かう姿で「言いたいことさえ渡せば、AIが文章に整えてくれる」——文章が苦手でもやれると思えたのは、AIが当たり前に使えるこの時代になったから。下に、この文章も大枠をAIが書いて、そこに自分が「そこは違う」「こんな言い方はしない」と口を出してできたもの、と書かれている

もう一つの問題は、僕にブログを作る知識がまったくなかったことです。そこはもう、AIに全部相談しながら進めました。

相棒の「クロさん」を紹介します

ここで先に、ひとつだけ紹介させてください。この先、AIの相棒が何度も出てきます。ただ「AI」とだけ書くと味気ない、と奥さんに言われたので、我が家ではこのAIを「クロさん」と呼ぶことにしました。

中身はClaude(クロード)というAIなので、そこから「クロさん」です。以下、そう呼びます。

相棒のクロさんを紹介する図。丸眼鏡に青い首輪をした黒猫のイラストと一緒に、中身はClaude(クロード)というAIで、クロード→クロさん、それだけの由来だと書かれている。パソコンの中で実際に手を動かして、頼んだ作業を最後までやってくれる。下にツッコミ役の奥さんと、名前を付けたきっかけは奥さんで「ただ『AI』とだけ書くと味気ない」と言われたこと

フォルダを2つに分けるところから

最初にクロさんから言われたのが、「作業する場所を2つに分けましょう」でした。ネタを書きためる場所と、実際に公開するサイト本体を、別のフォルダにするというのです。

正直、最初は「なんで2個もいるの」と思いました。理由もちゃんと説明してもらいました。公開するブログは、置き場所ごと世界中から見えてしまう。だから、まだ人に見せたくない書きかけのネタは、別の場所に分けておくほうが安全なのだ、と。

……と、もっともらしく書いていますが、正直なところ、この「フォルダを分ける意味」は、いまだに自分でもよく分かっていません。

それでも「危ないなら、とりあえず分けておこう」と、言われるまま二つに分けました。意味は分からなくても、こういう落とし穴を先に教えてくれる。

一人だったら間違いなく踏み抜いていたはずで、思えばこの時点で、もうクロさん任せの二人三脚が始まっていたのだと思います。

作業する場所を2つに分ける説明図。片方は自分だけが見る「ネタを書きためる場所」で、まだ人に見せたくない書きかけのメモを置く。もう片方は世界中から見える「公開するサイト本体」で、置き場所ごと世界中から見えてしまうと説明された。下に困った顔のボスと、この「分ける意味」はいまだによく分かっていないが、危ないならとりあえず分けておこうと言われるまま二つに分けた、と書かれている

そこから、ブログの土台を組んでもらいました。自分のパソコンの画面に、初めて「ブログらしきもの」が表示されたときは、地味に感動しました。中身はまだ空っぽなのに、枠だけでも「おお、それっぽい」と声が出ました。

記事より先に、規約のページ?

次にクロさんが用意したのが、記事ではなく固定ページ3枚でした。運営者情報、プライバシーポリシー、お問い合わせ。

「記事の前に規約?」と面食らいましたが、これも理由がありました。あとで広告(アフィリエイト)の審査を受けるとき、この3ページが揃っていないと落ちるのだそうです。

まだ1円も稼いでいない段階で「審査対策」と言われても実感はゼロでしたが、後で効くなら先にやっておくに越したことはありません。

段取りを先に組んでおくのは、現場の仕事と同じだなと妙に納得しました。

運営者情報・プライバシーポリシー・お問い合わせの3枚を、記事より先に作った。広告の審査でこの3枚が揃っていないと落ちるという説明図

前編はここまで

土台ができて、固定ページも揃いました。われながら、ここまでは順調です。

問題は、この後でした。「ドメイン」「DNS」という聞いたこともない言葉が立て続けに出てきて、頭が一瞬止まります。

後編へ続く

第2話(後編)「ドメイン」「DNS」の三連発でパンクしながら、その日のうちに公開した話