開けた段ボール箱の前で、届いたノートパソコンを持ち上げて笑っているボス。箱の中と横でジンとニックが緩衝材をのぞき込んでいる。「18万円のMacBookをやめて、13万円のLenovoにした——4万円の値上がりに、気づいていませんでした」

第1話: 18万円のMacBookをやめて、13万円のLenovoでAI生活を始めた話

AIの始め方
目次
  1. 事の発端
  2. MacBookが4万円上がって、Windowsに切り替える
  3. AIは、なぜかMacばかり勧めてくる
  4. AIの出してきた情報に、自分でツッコミを入れた
  5. 買ったのは、134,860円のLenovo
  6. 今回いちばん学んだこと
  7. 次回は、その日のうちにサイトを立ち上げた話

6月下旬、MacBook Air M5はApple公式サイトで184,800円でした。

7月に入って見直すと、224,800円になっていました。

事の発端

きっかけはYouTubeでした。

動画を眺めていたら「Claude Code」という文字が目に飛び込んできて、気づけば「パソコンが欲しい」と思っていました。

深く考える前に、もう買う気になっていたわけです。遅くとも7月のAmazonプライムデーまでには買う、というのだけは決めていました。

どうせ買うなら、薄くてかっこいいのがいい。頭に浮かんだのはMacBookでした。

奥さんには「MacBookを持ってスタバでも行こうかな」と冗談を言って、軽く呆れられていました。

パソコンが欲しくなるまでの流れを3つ並べた図。1、YouTubeを眺めていたら「Claude Code」という文字が目に飛び込んできた。2、気づけば「パソコンが欲しい」と思っていた。3、どうせなら薄くてかっこいいのがいい、頭に浮かんだのはMacBook。下に呆れた顔の奥さんと、「MacBookを持ってスタバでも行こうかな」と冗談を言ったら軽く呆れられた、という場面。いちばん下に、遅くとも7月のプライムデーまでには買うというのだけは決めていた、と書かれている

MacBookが4万円上がって、Windowsに切り替える

冒頭の数字は、Apple公式サイトで実際に確認したものです。

184,800円を見たときは、「プライムデーまで待てば、もう少し安くなるかもしれない」と考え、いったん様子を見ることにしました。

ところが7月に入って改めて見ると、224,800円。

ここで僕がまず思ったのは、「あ、安いモデルが売り切れたのかな」でした。値上がりという発想は、そもそも頭のどこにもありませんでした。

後になってニュースを見て、本当に値上がりしていたのだと知ります。さすがに224,800円には手が出ません。MacBookは諦めることにしました。

ちょうど同じ頃、Fable 5というすごいモデルが月20ドルのProプランでも使えると知りました。

「使えるうちに触っておきたい」。そう思ったら居ても立ってもいられなくなり、プライムデーを待つ計画はあっさり崩れました。

購入を前倒しにした、というのが正直なところです。

買う予定が前倒しになった流れを3段で並べた図。はじめは、184,800円を見たときは「プライムデーまで待てば、もう少し安くなるかもしれない」といったん様子を見ることにした。ところが、後になってニュースを見て本当に値上がりしていたのだと知り、さすがに手が出ないのでMacBookは諦めることにした。ちょうど同じ頃、Fable 5というすごいモデルが月20ドルのProプランでも使えると知り、ひらめいた顔のボスが「使えるうちに触っておきたい」、そう思ったら居ても立ってもいられなくなり、と続く

この過程で出てきたのが「従量課金」という言葉でした。

使った分だけ払う方式らしい、というところまでは何となく知っていましたが、いざ自分の話になると中身がまるで分かりません。

慌てて調べて、ようやく「なるほど、使いすぎると請求書で青ざめる仕組みか」と理解しました。

理解するより先に、なぜか「今すぐ何か始めないと乗り遅れる」という焦りだけが先に立っていたのは、我ながら順番がおかしいと思います。

「従量課金」という言葉に引っかかった話の図。上に大きく「従量課金」と書かれ、使った分だけ払う方式らしいというところまでは何となく知っていた、と添えてある。下に左右の比較。調べる前は困った顔で「いざ自分の話になると中身がまるで分からない」、調べたあとは青ざめた顔で「なるほど、使いすぎると請求書で青ざめる仕組みか」。いちばん下に、理解するより先に「今すぐ何か始めないと乗り遅れる」という焦りだけが立っていた、と書かれている

AIは、なぜかMacばかり勧めてくる

そこからは、ChatGPTとClaude、両方に相談しながらの機種選びです。最初の質問はシンプルでした。

WindowsパソコンとMacBook、買うならどっち?

ところがAIの答えは終始Mac推しでした。

「Macの方が向いています」「Macじゃないとやりたいことができませんよ」というニュアンスの返事が続きます。

MacBookが値上がりして予算をWindowsに絞ってからも、AIはまだ未練がましくMacBookの話を続けてきました。

さすがに僕も言い返すことにしました。

もともと最初に見たYouTube動画が「VS Codeを使ってやりましょう」という内容だったので、Windowsでも開発ができることは分かっていました。

その根拠を武器に、こう返しました。

マックじゃなくてもVSCORD使えば問題ないでしょ?

返ってきた答えがこちらです。

VS Code(VSCORDってVS Codeのことですよね?)自体はWindowsで全く問題なく動きます。

ちなみにVSCORDは打ち間違いです。AIには丁寧に訂正されました。

ともあれこれで、Windowsでも開発面は困らないという結論が出ました。

AIとのやりとりを3つ並べた図。AIが「Macの方が向いています」「Macじゃないとやりたいことができませんよ」と言い、僕が「マックじゃなくてもVSCORD使えば問題ないでしょ?」と言い返す(最初に見たYouTube動画がVS Codeでやりましょうという内容だったので、それを武器にした)。AIが「VS Code(VSCORDってVS Codeのことですよね?)自体はWindowsで全く問題なく動きます」と返し、打ち間違いを丁寧に訂正された。いちばん下に、これでWindowsでも開発面は困らないという結論が出た、と書かれている

薄型デザインが気に入ったノートパソコンにも心が動きました。家電量販店の在庫処分品で14万円台。

ただし性能を示すPassMark(パソコンの処理性能を数値化したベンチマーク)は約13,000と、正直あまり高くありません。

性能への未練を捨てきれなかった僕は、もう少し欲を出しました。

なるべく安くてパスマーク20000くらいの機種が良い

すると、AIから景気のいい情報が返ってきました。

AMD Ryzen 7 8845HS搭載機なら、PassMarkスコア28,778、価格帯は10万円前後だと。

願ってもない話に、僕は一瞬で乗り気になりました。10万円でこの性能なら、MacBookで悩んでいたのが馬鹿らしくなるくらいです。

AIの出してきた情報に、自分でツッコミを入れた

ただ、ここで一つ引っかかりました。

10万円前後でPassMark20,000超えというのは、都合が良すぎる気がしたのです。念のため、僕は素直に聞いてみました。

本当に現在もその価格帯で売ってる?なかなかないよ

返ってきた答えに、僕は思わず画面の前で固まりました。

いい指摘です。さっきの記事、実は2025年3月のものでした。

古い情報だったのです。

調べ直してもらった結果、メモリとSSDの価格高騰の影響で、同じ構成の実勢価格は20万円前後まで値上がりしていることが分かりました。

10万円で買えるという話は、いつの間にか過去の話になっていたわけです。

PassMarkの数字が動いた経緯を4段の棒グラフで並べた図。量販店の在庫処分品は約13,000で14万円台、薄型で気に入ったが正直あまり高くない。欲を出して「20,000くらいの機種が良い」と伝えた。AIが出してきた景気のいい話は28,778で10万円前後、ただし2025年3月の記事だった。実際に買ったLenovoは20,000強で134,860円、望んでいた数字にちょうどはまった。下に驚いた顔のボスと、同じ構成の実勢価格は20万円前後まで値上がりしていて、10万円で買えるという話はいつの間にか過去の話になっていた、と書かれている

AIが「PassMark 28,778の機種が10万円前後で買えます」と出してきたのに対し、「本当に現在もその価格帯で売ってる?」と聞き返したら「実は2025年3月の記事でした」と返ってきた、という3段のやりとり図

非ITのおじさんが、AIの出してきた情報に「あれ、おかしくない?」と引っかかって、AI自身がそれを認める。そんな展開になるとは思っていませんでした。

Mac推しに言い返した時と同じで、AIの言うことをそのまま飲み込まない癖は、地味に効くようです。

専門用語もろくに分からない僕でも、「なんかおかしいぞ」という違和感にだけは気づけたのだと思うと、ちょっと誇らしい気持ちにもなりました。

そこからAIが示してくれたのは、現実的な三択でした。

AIが示した、現実的な三択

  • 型落ちの在庫処分品を、根気よく探す
  • 予算を上げる
  • 性能で妥協する

夢を見ていた僕は、ここでようやく地に足がつきました。

買ったのは、134,860円のLenovo

6月下旬のMacBook Air M5が184,800円、7月に同じものが224,800円で1か月に4万円の値上がり、最終的に買ったLenovo IdeaPad Slim 5が134,860円という価格比較の棒グラフ

AIからは「PassMark2万弱くらいでいい」という現実的な線を教えてもらいました。

そこから先は、DellとHPとLenovo、候補を自分の目で見比べる作業です。

予算14〜15万円、メモリ16GB、SSD512GBという条件で絞り込んでいくと、「どうやらLenovoがいいぞ」という手応えが出てきました。

この絞り込みの間も、Claudeに相談しながら進めていました。

実際に買ったパソコン

  • Lenovo IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型)/ 色はルナグレー
  • CPU: Ryzen 5 8645HS(PassMark 20,000強)
  • メモリ 16GB / SSD 512GB
  • ディスプレイ: 有機EL
  • セール価格 134,860円(割引 4,950円つき)

PassMarkはちょうど望んでいた数字にはまりました。プライムデーを待たず、先に買ってしまったわけです。

最初に確認したMacBookが184,800円、直前で見直したら224,800円だったことを思えば、かなりの節約です。

今この記事も、そのLenovoでAIに手伝ってもらいながら書いています。場所はスタバではなく、家の机です。

今回いちばん学んだこと

AIは凄いけれど、出してきた情報をそのまま信じ切ってはいけない。

特に価格や在庫のような、時間が経つと変わってしまう情報は要注意です。

かといって、いちいち全部を疑っていたらAIを使う意味がありません。

「へえ、そうなんだ」で終わらせず、「あれ、本当に?」と一言聞き返す。それくらいの距離感がちょうどいいのかもしれません。

機種選びも最後は自分の目で三機種を見比べて決めました。

丸ごと任せるのではなく、二人三脚くらいの距離感が、今のところ僕にはちょうどよく感じています。

今回いちばん学んだことの図。ダメな例が2つ。「へえ、そうなんだ」で終わらせること(特に価格や在庫のような時間が経つと変わる情報は要注意)と、いちいち全部を疑うこと(それだとAIを使う意味がない)。ちょうどいい距離感として、ひらめいた顔のボスと一緒に「あれ、本当に?」と一言だけ聞き返す、丸ごと任せるのではなく二人三脚くらいの距離感、機種選びも最後は自分の目で三機種を見比べて決めた、と書かれている

次回は、その日のうちにサイトを立ち上げた話

こうして手に入れたパソコンで、僕は次に何をしたか。

正直に言うと、その前に競馬の分析やらゲームのトレードやらに寄り道したのですが、その話はまた別の機会にします。(追記: その寄り道の話は第3話第4話に書きました)

真面目な話に戻すと、このブログ自体も、このLenovoとAIで一緒に作りました。

アカウントの作り方すら怪しかった僕が、その日のうちにサイトを立ち上げるところまでいった話です。次回、第2話でお話しします。嫌な予感しかしませんが、たぶん大丈夫です。

次回へ続く

第2話(前編)「ドメインって何?」の48歳が、ブログの土台を組むまで